さかなノート

いろいろ

年始

空港のラウンジで搭乗を待っている。

空港にはたくさんの人々がいる。保安検査場には見送りの人が数人いた。別離というのはいくらでも悲しいものにしうる。要は感情をどれくらい入れ込むか、ということではないか。私はさっぱりしたのがいいので、自分が死ぬ時もさっぱりやってもらいたいと思う。

涙を流すことはあまりない。それは特別な瞬間に取っておいてもいいのかなと思う。もちろん、毎日を特別なものと捉えて生きるのもいいだろう。しかし私がその認識を選んだ場合、必要なエネルギーが自分の限界を超えてしまうのではないかと思う。戦争などが起これば必然的にそういう認識になってしまうのだろうが、それはおそらく客観的にいって不幸なことではなかろうか。

たまには感傷的な曲を聞くのもいい。少しずつ前に進むとはそういうことではないだろうか。